神奈川新聞 2024年8月5日 朝刊掲載
理英会川崎校 教室長 赤坂宏弥
【紙面本文】
願書の書き方ポイントは?
親子で取り組んだエピソードを記入!
小学校受験(首都圏)は、入学する前年、秋頃に入試が実施されます。
9月には願書の配布が始まり、出願を行います。
今回はそんな出願時に提出する願書の書き方について、慶應義塾横浜初等部を例に解説いたします。
慶應義塾横浜初等部では面接がありません。
そのため、父母の熱意はすべて願書で伝える必要があります。
そんな願書の紙面はわずか16行。原稿用紙1枚半程度です。
短い中で思いを伝えなければなりません。では短い中でどのようなことを書けば良いのでしょう。
まずは志望理由です。慶應義塾横浜初等部のどのような点に特に共感し、志望したのか、簡潔に書きましょう。
その際、家庭の教育方針に触れながら書くことが必須です。
家庭の教育方針に触れる中で、お子さまの様子を書くことがあると思います。その際のポイントは、好きなこと、頑張ったことを書きつつ、ご家族が、そんなお子さまの取り組みに対し、共感して協力している様子をぜひ盛り込みましょう。
例えば「夏休みに家族旅行に行って、親子一緒に自然観察をしました」「自分で献立を考え、材料を買って来て、料理を作りました」など、ご家族が協力してお子さまと取り組んだエピソードを書いてください。
運動や絵画に関するエピソードなど、経験したことが入試当日、実力を発揮できることがありましたら、ぜひ書いてください。
例えば、運動が得意なお子さまでしたら「お父さんとタイムを計りながら、公園でマラソンをしました」といったように、どのように運動に取り組んだのかをまとめてみましょう。
こうした具体的なエピソードを通して、家庭の教育方針を示している内容ですと「これをぜひ伝えたい」という熱意がしっかりとわかる文章になります。
願書はどれだけ思いを言葉にして伝えられるかにはなりますが、まずは、親子一緒に楽しみながら体験を重ね、豊富なエピソードづくりに取り組んでみましょう。