神奈川新聞 2022年1月17日 朝刊掲載
理英会 入試対策室 室長 久野康晴
【紙面本文】
小学生入試 どんなところが見られるか?
子どもらしい表現力を育むこと!観点は、子どもが集団生活を送れるか
2021年秋に行われた2022年度小学校入試。コロナ禍の2年目の入試となりました。
第5波がおさまった中での入試となったことは、子どもや保護者にとって幸いでした。
神奈川県内の私立小学校では、昨年同様、考査当日に運動や行動観察を実施せずに、テスト時間を短縮した学校がありました。
青山学院横浜英和小学校
カリタス小学校
聖ヨゼフ学園小学校
日本大学藤沢小学校 など
行動観察の実施を見合わせた学校
青山学院横浜英和小学校
湘南白百合学園小学校
清泉小学校
桐光学園小学校 など
行動観察を復活させた学校
慶応義塾横浜初等部
捜真小学校
横浜雙葉小学校 など
昨年は情報が少なかったですが、今年は学校も事前に十分な準備をされ、私たち幼児教室でも昨年の入試を参考に対策をすることができました。
小学校入試の考査内容は、面接、ペーパー、絵画制作、運動、行動観察、個別の組み合わせで選考が行われます。
中学受験や高校受験と大きく異なるのは、ペーパーに偏った試験ではないことです。
また、子どもや保護者が、その学校の校風や教育方針に合うか、合わないかというマッチングの要素が少なからずあります。
その学校に合うご家庭像や、子どもらしさをみています。
小学校入試では、子どもが小学校で集団生活を送れるかという観点で、総合的な選考が行われます。
「どんな子どもに入学してほしいですか?」という問いに多くの先生が「人の話を聞ける子」とお答えになります。
また、お友だちに自分の考えを伝えられるか、協調性があるか、なども大切な観点でしょう。