理究の哲学(エンジン)

第一章 幸福ノ学

第三項 難題は”感情”の変化

― メタ認知能力 ―

今日一日のあなたの感情の動きを振り返ってみましょう。

「職場の同僚と上手くコミュニケーションできましたか?」
「楽しいな、と感じたことはありましたか?」
「上司とのやり取りでイライラしたことがありましたか?」
「そのイラつき場面を思い出してください。言葉や表情に表れましたか?」
「相手がどう感じたかを、自信を持って言えますか?」
「そして今、1日が終わり、自分の感情はどうなりましたか?」

自分自身で自分のことを評価できる力を「メタ認知能力」といいます。
簡単に言うと、反省とか内省できる能力ですね。
「あの時、どうして部下の行動にカチン!と頭にきたのだろうか?」
「あの面談で、○○と伝えたが、本当に理解されただろうか?」

自分の客観化を行い、自己洞察を行うことが、自分の潜在能力を引き出すことになります。実は、この作業、簡単なようでなかなかできません。なぜならば、自分自身の”ドロドロした感情”を自分自身で見たり、感じたりすることが辛いからです。だから、背を向けたくなります。
「メタ認知能力」という言葉はこの本の中にも時々登場します。
この言葉を覚えておきましょう。

さて、EQ度の高い人は、俗に”大人(おとな)”と評価され、尊重されます。
「彼は、頭はいいんだけどねぇ~少し短気だよねぇ」
「どうも、話をしていてもピントが合わないんだよねぇ~」
「あの人、女性のことを全然わかっていない感じがしますぅ」

就職活動で失敗したり、会社でも評判が芳しくない人は、自分のEQ度をチェックしてみてもいいでしょう。
勿論、EQ的な能力が優れていても、基本的な知識や専門知識、推論の能力やITスキルなどが欠けていれば、問題解決するためのハードルは高く、職業人としては嘱望されないでしょう。

固定ページ:
1 2 3 4 5 6 7 8 9

10

11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130