理究の哲学(エンジン)

第七章 仕事ノ学

第九項 ビジネスチャンスは無限

― “ふ、ふ、ふ”を感じて ―

時の空気や現実、そして時の流れから“ふ、ふ、ふ”を感じるように努めましょう。
視界は広く、耳を澄ませるのです。サービス業は、相手を見なければ始まりません。
パソコンに向かう時間を最小限にして、顧客と話をしましょう。仲間と情報交換しましょう。
“ふ、ふ、ふ”を炙り出す努力をするのです。
“ふ、ふ、ふ”は時にはシャイな存在なのです。
こちらが積極的に向かわないと顔を出さないデリケートな奴なのです。
自分の主義主張に時間を費やすのは極力控えましょう。
顧客の“ふ、ふ、ふ”を見つけるために。
先ずは、気づくこと。解決するためのアイデアはそのあと自然に湧いてきます。
前向きな仲間を探すのです。
そのアイデアを仲間にぶつけましょう。
化学変化が起きるかもしれません。
それを企画書、コンセプトシートまで汲み上げるのです。仲間に相談しましょう。
と、同時に、いやそれ以前にやるべきことがあります。
あなたの目の前に立ちはだかる業務の“不”にも眼をつぶらないことです。
すぐに解決できないことも多いでしょう。
主体的に“どうしたら~もっと”を問いかけるのです。この時の沈黙(Silence)は金ではありません!
そして、その問いかけをこの組織の風土にしたいのです。
あなたとともに前進していきたいのです。未来はあなたがつくるのです。
そのために、感じ、考えるのです。一人では心細いかもしれません。
でも安心してください。多くの仲間がいます。

“どうしたら~もっと”=どう~もっと
もう気づきましたね。“どう~もっと”志向は、一般的には“カイゼン”。
“カイゼン”はトヨタの経営手法で、すでに、世界標準語として“カイゼン”があります。
“カイゼン”は少々オフィシャルな感じでちょいと重く、“現状打破”では強烈すぎます。
言葉のニュアンスは結構大切にしています。なぜなら、行動を規定するからです。
ここは、もっと軽い調子の“どうしたら~もっと”を使おうと考えました。
軽く、軽く、使うのです。教育サービス業は、フットワークが大事なのです。

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