理究の哲学(エンジン)

第七章 仕事ノ学

第十項 プロの仕事

― 習慣は第二の天性 ―

理究では、「さ:作戦(企画立案工程管理)」(通称:作戦)ということで工程管理を大事にしようと考えています。思いつきやアイデアは大切にすることは言うまでもありません。しかし、何かを創造するためには時間が掛かかるのです。ゴールを決めて最短距離で進むための方略を考えなければなりません。時間の見積もり、メンバーの選定、損益計画など「コンセプトシート」をつくることを原則、課しています。その「コンセプトシート」をPーD-C-Aのサイクルに乗せていきながら品質向上を図るのです。

「さ:作戦(企画立案工程管理)」(通称:作戦)は、地味な作業です。細かなことに注意を払う必要があります。これを軽視するとしっぺ返しがきます。
“品質の劣化”や“成果の半減”や“期限守れず”を生じることもあります。
それにより、一番大切な“信頼”を失うこともあります。

マーケティングの世界では「神は、細部に宿るものだ」という名言もあります。たった1行の広告が顧客を動かし、ヒット作品を生むこともあるのです。
作戦の積み重ねが、成果になったり、たった一語のミスで相手に伝わらなかったり、時には致命傷になったりもするのです。

「作品を生み出す、世に送り出す」ことに、スタッフ一同敬意をもって当たる事です。これが、プロの心構えであるし、プロの仕事です。

最後に、私に希望を与えてくれた田辺昇一著の『人間の魅力』から、勇気が出る言葉を引用して、この章を閉じます。

「何でも一万回やれば、超一流になれる。(中略)
目標意識を明確にすることが粘り強さを養うコツである。
目標意識をもって、なにごとでも三ヶ月続ければそれが習慣になる。
習慣になれば、あとは楽に達成することができる」

“習慣は第二の天性、継続は力なり”を伝えていると私は解釈しています。

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