第一章 幸福ノ学
第五項 ポジ感情に”プラス賢”は不可欠
悲観主義者はすべての好機の中に困難を見つけるが、
楽観主義者はすべての困難の中に好機を見つける。
― ウィストン・チャーチル ―
賢人になる7つの条件(ユダヤの格言)
1. 自分より賢い人がいるときは沈黙
2. 人の話の腰を折らない
3. 答えるときはあわてない
4. 常に的を射た質問をし、筋道だった答えをする
5. 先ずしなければならないことから手をつけ、後回しにできるものは最後にする
6. 自分が知らないときはそれを認める
7. 真実を認める
さて、EQの5大要素のひとつに、”楽観的に物事を考える”というのがありました。では、楽観とはどういうことでしょうか。
楽観主義(オプティミズム)という言葉は何を示すのでしょうか。
先ずは、その由来を調べてみました。
それは、ドイツ人数学者・哲学者のライプニッツ(1646年~1716年)が考えた哲学的概念でした。
ライプニッツは、「神は可能な限り最善の世界を創造した。だからそれをさらに改善することはできない」という最善説を主張しました。
ラテン語で「可能な限り最善」を意味する「オプティマム」から「オプティミズム」に派生しました。つまり、「前向きに生きよう」とか、「ポジティブに明るく」とか、現代的に使われている意味合いとは無縁です。もう300年も経過しているので、概念や用語の意味が変遷してくるのも仕方ありません。
楽観主義の反対概念として悲観主義(ペシミズム)があります。この世は、悪と悲惨に満ちたものだという世界観をさします。
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