理究の哲学(エンジン)

第二章 自分ノ学

第七項 虹色人生設計と自分史記録

― 第2段階(橙) 13歳から24歳 青春期 ―

【特徴と現象】

第2段階は、青春期。学習期であり、知識獲得の至上命令。
中学校入学・縦関係、タテ社会の洗礼と強制・学校権力の容認と反発・自己鍛錬への陶酔・異性への意識と戸惑い・自己迷走・受験体制・高校入学・優越感と劣等感・他者からの辛辣な評価・友情・克己心の芽生え・経験・漠然たる将来の不安・大学入試がすべてを決める感覚・恋愛・性のめばえ・性との葛藤・研究心の芽栄え・本当の勉強・人生を考える・アイデンティティー迷路・職業の選択

【解説と雑話】

第2段階は、多感な時期です。
人生の選択が多岐に渡っています。第1段階は、完全に保護者の庇護の元で生活するために、個人差が顕著には現れづらい時期でした。それに対して、第2弾段階は、保護者から自立する期間 ― つまり、1つ1つの選択が個人に委ねられる時期です。よって、個人の経験や能力、何よりも環境によって個人差が顕著になります。
たとえば、中高一貫校に入学して高学歴を志向するのか、専門技術を身につけてプロ職人(看護、医療、福祉、保育)を目指す、もしくはスポーツ志向で朝から晩まで身体を鍛えるのか、それとも芸能・芸術・音楽界を目指すのか・・・多くの中・高校生は”将来がわからない”ために「とりあえず」の選択 = 進学という道を進みます。いすれにしても、大きな人生分岐点になります。
実際には12年というほどほどの時間があるので、やり直すことも充分可能なのです。青春期は心が弱く、挫折すると立ち直るまでに時間を要することがあります。そんな時こそ、”話せる先輩(近所や学校の先輩や、親戚の兄貴分)””頼れる指導者(学校・塾の先生)”がいると孤独に悩まなくてすみます。
この時期に、ビジネス用語で使われる、”メンター = 信頼のおける助言者”の存在があればラッキーです。かなりのアドバンテージとなります。ここでも人間関係能力が重要な要素になるでしょう。

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