第三章 脳と心ノ学
第六項 やる気のヒミツ
やる気の起動スイッチは4つ。
1. カラダを動かす
2. いつもと違うことをする
3. ご褒美を与える
4. なりきる
脳の側座核が活動しないとやる気は出ない。側座核は、動かないと活動し始めない
― 「のうだま」池谷裕二 ―
さぁ、ここで気分を変えて頭のテストをしましょう。
次の10個の四字熟語を声に出して読んでみましょう。
深呼吸してから、一気に始めてください。
一期一会、一石二鳥、我田引水、二束三文、十人十色、百家争鳴、知覚動行、天変地異、天下泰平、意気軒昂
スラスラ読めたあなたは、まずまずの国語力、合格です。
うん?あれ?・・・・これは何だ?と感じたあなたは、抜群の国語力と注意力があり、合格です。
さて、この項は、「動機付け理論」=「モチベーション理論」=「やる気理論」についてです。ほぼ同じ意味なのでイコール記号で結びました。
脳科学的には、アドレナリンやドーパミンなどのホルモンで説明する本も多くあります。ただ、脳内のホルモンなので、可視化できません。具体的な行動をみるしかありません。
「やる気」が下がるときがありますね。それはどんな時でしょうか?
失敗したときでしょうか?
叱責されたときでしょうか?
友達と喧嘩したときでしょうか?
恋人に振られたときなんか最悪ですよね。
今まで普通にやっていた事が、なかなか上手くできなくなるような状況に陥る事もあります。
どうすればモチベーション=「やる気」が上がるのでしょうか?
どうすればモチベーション=「やる気」をキープできるのでしょう?
さて、モチベーション=「やる気」を上げるために、友達と話したり、本を読んだり、研修に出かけたり、いろいろやりますよね。
中には、“カタチから入ろう”ということで高価な道具や靴、洋服を揃えたりする人もいるでしょう。勿論、成功する人と失敗する人がいます。
30年ほど前の話です。
私の友人が「俺もそろそろゴルフをやるぜ」といって、本間(結構有名なゴルフ ブランドメーカー)の60万円もするセットを購入しました。「道具は大事だよ。上達度も違うらしい。」と意気込んでいました。正確には、質の悪い先輩に騙されて、買わされたというのが真実のようです。
やる気満々の彼でしたが、半年後には後悔していました。ゴルフ上達のプロセスを踏まなかった(計画的に練習をしない)ために、ゴルフの楽しさを味わえませんでした。彼の場合は失敗でした。道具だけでは、モチベーションを維持するのは、難しいという例です。
誰しも経験はあります。「よーし!やるぞ!」計画表を作る。そう、チャレンジする。「あがく」「もだえる」。そして・・・あきらめる。
継続できないから、次の「新奇な獲物」を追いかける。「これは面白いな」というように。でもまた、飽きる・・・
悪循環サイクルです。
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