第四章 未来創造ノ学
第一項 「ことばの学校」の考察
― “不満”から改善策がでる ―
「ことばの学校」は、個別進度です。
利点は、一斉授業ではないので、生徒の都合で日時も調整が可能になります。病気で欠席しても、次週に2コマ連続して学習することもできます。通塾者にとっては自由裁量もあり、授業料に対しての“無駄感覚”がないので、途中退会率は低いのです。教室運営サイドにとっても、固定シフトを組む必要はありません。学生アルバイトさんでも、マニュアルに従ってやれば、生徒の自主的な学習でぐんぐん進みます。
このようにメリットはありますが、当然、一人ひとりの生徒の学習進度の掌握は必須。どこまで学習が進んだのかの記録は特に重要です。生徒の学習状況が把握できないと、いろいろと支障がでます。
たとえば、次のグレードに進級する場面は、新しい教材の準備が必要となります。不慣れな生徒や学習に難のある生徒には、当然ケアも必要です。生徒は小学生、しかも低学年が主流なので、親御さんからの問い合わせも多く、学習状況の把握と管理をしていなければ、スムーズに応えられません。ところが、現場では、だれが、何の本を、どこまで学習しているのか、すべて手入力。アナログ状態でした。
これでは、授業担当者の負担は、生徒が増えれば増えるほど増していきます。授業担当者は、「生徒を増やしたくない」という心理力学が働いてきます。これは健全ではありません。事務作業が授業の中で発生するので、授業はいつでもてんやわんやの騒ぎ。これでは指導が続きません。
プロジェクトは、「生徒管理&学習管理」を自動化する仕組みを構築しなければ未来はないと開発を進めました。(生徒管理VER2.0は2016年より)
現場の不満、不安を見つける感覚さえあれば、商品開発は尽きません。
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