NO13-1 (サ)作戦立案・実行管理
「チコちゃんに学ぶ!?」
「ぼっ~と、生きてんじゃねえよ!」
NHKテレビらしからぬ「決めぜりふ」のチコちゃん番組の人気が継続しています。奥田民生に依頼した曲に振り付けダンスを踊ったり、「私は流されない“唯我独尊”ゲーム」などで視聴者を飽きさせないような“企画”を次々に出しています。
チコちゃんのデビュー曲「叱られたい!」byチコ村民生と江戸川オールスターズ
この「サ:作戦立案・実行管理」は、“ぼっ~と”していては始まりません。
顧客満足度向上やビジネスチャンスは、6つの“ふ”(①不満 ②不足 ③不便 ④不利 ⑤不快 ⑥不安)の解消だと先人たちは教えてくれます。“ふ”は時代と共に変化します。地域によっても異なるでしょう。
「サ:作戦立案・実行管理」のスタートの芽は、“思い”や“気づき”や“アイデア”です。“感じる心”が鋭敏であるか、ユニークであるかがビジネスの第一歩。新入社員でも心配する事はありません。上記の6つの“ふ”は世の中にごまんと浮遊しています(笑)。現場にいけば、否が応でも感性は研ぎ澄まされるでしょう。現場での発想や発見は大きな推進力を生みます。
“あ!いいこと思いつ~いた”
“あれぇ~、おかしいなぁ”とか“どうしてかなァ~”
といったレベルでいいのです。たとえば、
「なぜ、この教室の事務所空間は煩雑なのかなぁ~」
「あの子、元気がないなぁ。何かあったのかしら?」
「あの時間帯の忙しさを解消できないかしら?」
「どうしたら、お客さんに来てもらえるのだろう?」
「成績を伸ばすには、どうしたらいいのだろう?」
「新人保育士を育成するのはどうする?」
“ふ・ふ・ふ”は身の回りにゴロゴロしています。“ふ・ふ・ふ”に気づく感覚を仲間と共に大切にするのです。だからポジティブシンキングが大事。抑圧的な職場では、感性は磨かれにくいのです。なぜならば、失敗に対して恐怖心を受け付けられれば新しい発想は生まれないし、チャレンジすることを躊躇させるでしょう。「明・楽・元・素+賢」の理究のモットーは、自由で、開放的、かつ民主的な職場空間を尊重した表現なのです。そういえば、チコちゃんも「ふふふ ふふふ」を毎回連発していますね(笑)
「4つの心の病気」
ユニ・チャーム創業者で元会長であった高原慶一朗 氏は著作の中で、ビジネスマンの「4つの心の病気」を指摘し、警鐘を鳴らしています。
① 惚れ ②驕り(おごり) ③甘え ④マンネリ
この中で最大の敵は、マンネリ化かもしれません。「考えてもしょうがない」という思考停止や感覚麻痺は黄色信号。いや、仲間にとってはむしろ害になります。
マンネリを打破するためには、先ずは心身ともに休息を取ることです。自分の状態を上司や仲間に理解を求める事です。疲労は最大の敵。それから、あなた自身の新たな目標を設定することです。多くの場合、それで解決します。しかし、仕事に何も感じなくなったら、異動を申し出るか、職場を離れる、業種を変えるといった方法も選択肢に入れた方がいいのでしょう。感じる、考える、行動する、作品をつくる、仲間と協働する、相手の為に没頭する、笑顔にさせる、心から満足する・・・そして少しでも進化するのだというスタッフでいて欲しいのです。
この子を何とかしたい。クラス全体の底上げをしたい。もっと良くしていきたい、後輩を一人前にしたい。そして、仕事上での不安や不満を解消したい、という願望を持ち続け、「何とかならんかのう」と仲間と共有化することです。「サ:作戦立案・実行管理」するのは、あなたです。あなた自身が溌溂としていることが、条件の1つです。
「コンセプトシート」
㈱理究では、商品や募集や研修やイベントなどを実施するのに「コンセプトシート」「作戦工程管理シート」を使ってマネージメントしています。細部は常に更新しています。慣れれば、とても使いやすく、伝達の1つのツールなので目的に応じて変えることができます。
家族旅行のような“楽しい思い出づくり”を演出するだけならば、また1人で働いているならば、「コンセプトシート」を作る必要はありません。しかしチームで動くならば、「共通理解と合意」と「協働作業の進捗把握」は不可欠ですね。会社として「生産性」と「再現性」と「成長性」が求められるので、“記録”としても重要なシート。
しかし、企画だけでは何も生みません。実行して初めて果実となります。だから「サ:作戦立案・実行管理」と命名してあります。その実行のプロセスを可視化しなければ再現性は高くなりません。可視化できなければ、改善ができません。だから、「コンセプトシート」で共有化するのです。「コンセプトシート」は、1つのフォームであり、コミュニケーションのツール。必要に応じて進化させていけばいいでしょう。
通常(サ)は「作戦」と簡略化されて言っていますが、正式には「作戦立案・実行管理」です。ツールは月例「作戦工程管理シート」を使います。このシートはまだまだ発展途上にあります。このシートは、おそらくIT化の進歩により劇的に深化、改善され、もっと使い易いものになっていくでしょう。
「作戦」は、多くの場合「人」が動きます。「人」が動けば必ず費用がかかります。よって、コスト管理はマスト。現段階では辛抱強く毎月の予定(予算)をコツコツ立案し、どれだけ「お金」が必要なのか、費用対効果を常に把握する感覚と持ち、記録を残すことです。実行・実践した後は、その結果(支出)の対応をチェック管理していくことです。